INTERVIEW 05
予測できない変動も含めて、毎日サッカーの魅力を感じる
マーケティング
岩坂 優
Chapter 01
前職では小売業の広報を担当していました。全国に店舗があり、各地域で広報活動をする中で、地域それぞれのお店の存在価値を感じていただけることがやりがいでした。Jリーグも地域それぞれにクラブが所在し、拠点が1か所ではなく地域ごとの特性を持って拡がっています。また、Jクラブは地域に大きく支えられてこその存在であり、Jリーグは地域と共生しながら地域を豊かにしていきたいという思いを持っています。『豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与』という理念にも共感しました。入社当初は広報を担当していましたが、モノの価値ではなく「コトの価値」を伝えられるという点にも、挑戦する意義を感じました。
Chapter 02
マーケティング部では、主に「Jリーグのことを知っていて関心度は高いが、まだ試合を観たことがない」という方を「重点セグメント」として設定し、Jリーグのことをより好きになっていただいたり、スタジアムへ足を運んでいただいたりするための施策を検討、実施しています。その軸となるのが、チケット購入履歴やスタジアム来場履歴などが蓄積されたJリーグIDという会員サービスです。また、新規のお客様やライトなJリーグファンの方々向けに、定期的に大規模な招待施策を実施したり、国立競技場での試合をクラブと一緒に盛り上げたりしています。それらを告知するためのメール配信スケジュール策定、構成なども担当しています。
Chapter 03
JリーグはJクラブのように自分たちのチームを持っていませんが、年に数回、大会の決勝などを運営する機会があります。入社後初めて、そのような試合で業務に就くことになった際、先輩に「スタジアム中からの歓声にきっと感動するよ」と言われました。実際にピッチの脇に立った瞬間、満員の客席から湧き上がる歓声や拍手を全身で浴び、鳥肌が止まりませんでした。あの感覚は忘れられません。人が感情を爆発させる瞬間に立ち会えることはとても素晴らしく、貴重な経験だと思っています。サッカーやプロスポーツは、チームの順位や天候などによっても大きく入場者数が変わるので、なかなか予測どおりにいかないこともあります。ただ、そういった変動要素が大きいことも含めて、魅力だと思っています。サッカーをするのは選手、人ですが、JクラブやJリーグ自体も常に動き続けているような感覚です。また、直接お会いする機会は少ないですが、いつもクラブを応援し支えてくださっているファン・サポーターの方々が、きっと今日の勝利で元気づけられたり、前向きになれたりしているんだろうなと想像すると、私ももっと頑張ろうと思えます。